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塗料の成分と特徴

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塗料の成分と特徴

塗料の成分と特徴

2022/04/07

塗装の目的とはなんでしょうか?

「心機一転模様替え!」「見た目がみすぼらしいような・・・よし、綺麗にするか!」といったような美観形成が一つ。

「雨漏りしてきたから・・・」「壁にひび割れやら凹凸やら目立ってきたな・・・」といった場合の機能回復がもう一つ。

これらどちらかあるいは両方となるのではないでしょうか。

さて、今回はそれぞれの目的に見合った塗料を見つけるためにも「塗料の成分」についてお話ししましょう。

塗料を構成する成分

塗料は主に以下の4つの成分からなります。

1.顔料・・・美観形成の要、塗料の色を決定するものであり、塗膜に厚みをもたせます。

2.樹脂・・・アクリル、ウレタン、シリコン、フッ素と言った「塗料の種類」を分類する重要な要素です。それぞれの樹脂が持つ特徴が塗料の性能に直接関係してきます。

3.添加剤・・・樹脂が持つ性能にプラスアルファの効果を加えます。

4.溶剤あるいは水・・・上記三つの成分を溶かし液体にするために溶剤または水が用いられます。有機溶剤が使われれば「溶剤系塗料」、水が使われれば「水性(水系)塗料」となります。顔料は厳密には溶けないので、液体である塗料として成り立つための揮発成分と考えていいでしょう。

顔料について

着色に用いる粉末には「染料」と「顔料」があります。

染料は水や油に溶け、布や紙などの繊維の間にしみこんで染めるのに対して、

顔料は水や油に溶けず、それ自体付着力を持たないのでバインダー(定着剤)を加えて対象の表面に定着して着色する。

顔料は耐候性に優れ比較的安価であり、塗料やインクなどに用いられます。

樹脂について

樹脂という文字を見ると本質がわかりやすいです。

つまり、樹(き)の脂(あぶら)とは植物である木の油分となるわけです。

例えば松ヤニは「松脂」と書きます。ねば~としたあの樹液の事で、こうしたものを「天然樹脂」と呼びます。

他には漆(うるし)もこの仲間です。

次に天然に対して人工というくくりで言うと「合成樹脂」というものがあります。

塗料で使われるのはこちらの方。

辞書的な説明文では「合成高分子化合物のうち、繊維およびゴムを除いたものの総称」とあります。

製造当初天然樹脂に似ていたため、こう呼ばれるようになったようです。

シリコン樹脂、ウレタン樹脂、アクリル樹脂、フッ素樹脂。

これらの樹脂名がそのまま塗料の種類として分類されるわけですね。

添加剤について

添加剤は塗料にさらなる効果をもたらすものです。

効果マシマシな現在の塗料は多分にこの添加剤の恩恵を受けております。

塗料の品質を安定させ、作業性を高め、塗装による効果を高めるため、

タレ防止剤、艶消し剤、乾燥剤、可塑剤、沈降防止剤、分散剤、防藻剤、防カビ剤、防腐剤、乳化剤、増粘剤、消泡剤皮張り防止剤

など多種多様な添加剤によって塗料の機能を高めているわけです。

溶剤系塗料について

溶剤とは読んで字のごとく溶かす薬剤の事。ここではシンナーなどの容器溶剤を指します。

溶剤として「水」を用いる場合との比較です。つまり、有機溶剤系塗料という事です。

特徴は以下の通り

1.密着性に優れる

2.水性に比べて耐久性に優れる

3.低温も乾燥させやすい(環境の影響を受けにくい)

4.水性に比べて匂いが強い

5.価格が少し高い

6.艶が出やすい

7.VOC(揮発性有機化合物)の問題(アレルギーなど)、危険物としての保管の問題などがある

水性(水系)塗料について

溶剤として「水」を使うものを特に水性(水系)塗料と言います。

特徴は以下の通り

1.溶剤系に比べ密着性に劣る

2.溶剤系に比べ耐久性に劣る(最近の水性塗料は耐久性に優れたものもあります)

3.低温だと乾燥が困難ないししにくい(環境の影響を受けやすい)

4.溶剤系に比べて匂いが少ない(大きな面積を塗る場合はこちらがおススメ)

5.価格がお手頃

6.溶剤系に比べるとやや艶が落ちる

7.アレルギーや保管など良好

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