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塗料の種類について

塗料の種類について

2022/03/26

塗料の種類は材質や工程によって様々です。

塗料の何に注目するかで幾つかの分類方法がございますので、

以下で説明していきます。

塗料の材質による分類

塗料は化学製品の一つです。

そのため主成分によって幾つかの種類に分かれます。「樹脂」に基づく分類とも言えます。

1.アクリル塗料・・・アクリル樹脂が主成分。耐久年数短し。光沢があり内装向き。耐久年数5年前後。

2.ウレタン塗料・・・ウレタン樹脂が主成分。1液型と2液型がある。耐久年数6~8年前後。鉄部や木部で使われる。

3.シリコン塗料・・・シリコン樹脂が主成分。外壁塗装、屋根塗装の主役。コストパフォーマンスが高い。耐久年数10~15年前後。

4.フッ素塗料・・・フッ素樹脂を配合した塗料。高耐久なれど高価。耐久年数20年前後。

工程による分類

外壁塗装や屋根塗装では3回塗りが基本です(中には5回以上塗るものもあります)。

1回目が下塗り、2回目・3回目は同じ塗料を使いそれぞれ中塗り、上塗り(仕上げ塗り)と言います。

そこで下塗りで使う塗料を「下塗り材」、上塗りで使う塗料を「仕上げ材」あるいは「上塗り材」と分類します。

仕上げ材は前述した材質による分類でご紹介したアクリル、ウレタン、シリコン、フッ素塗料となります。

下塗り材は対象となる素地に応じて以下のようになります。

外壁や屋根には「シーラー」または「フィラー」、鉄部なら「錆止め」、床なら「プライマー」が用いられます。

「シーラー」は素地の状態が良い場合、「フィラー」は状態が悪く吸い込みが激しそうな場合に用い、

「錆止め」は錆の発生を防ぐとともに、鉄部の下塗り材としても用いられます。

そして床にはそれぞれの専用プライマーがあります。

水性と油性

かつては油性の塗料が主役でしたが、

匂いやアレルギーなど環境や考え方の変化に伴い水性塗料が用いられる事が多くなりました。

特に外壁のような大きな面積を塗る場合には水性塗料が使われる事がほとんどです。

油性塗料はシンナーなどの溶剤で成分を溶け込ませたものです。

弱溶剤と強溶剤に分けられます。

匂いがきついものの、比較的薄い塗膜でも効果を発揮するため、

塗布面積の少ない鉄部や劣化の激しい屋根などでは好んで用いられています。

密着力が高く、見事な光沢が出る。

水性塗料は塗料の主成分が水で出来ており希釈も水を使う。

無臭とまでいかないにしても、溶剤系塗料に比べて臭いが少ない。

VOC(揮発性有機化合物)の排出が少なくアレルギー対策として有効。

また、作業環境として溶剤中毒にならずまた、引火の恐れがないため健康面・安全面で安心。

耐久性についてはやや劣るとされたが、進化を続け今ではかなりの耐久性を有する。

艶は油性に比べるとやや劣る。

1液と2液

1液は用いる塗料が1缶のみ。水やシンナーで薄めて使う事のできるものです。

2液は2缶をセットで用いるもので、

「主剤」と「硬化剤」を混ぜる事で反応硬化し、想定される効果を発揮します。

一旦混ぜてしまうとすぐに硬化してくるため、使い切りが基本です。

当日使う量を予想し、適量を攪拌して使います。

注意したいのは1液塗料の中には水や塗料用シンナーを混ぜる事で反応硬化するものがあるという事です。

反応硬化とは混ぜる事で化学反応を起こし、硬化する事。

従って、1液塗料だからと言って何も混ぜずに使用すると、想定される効果を発揮しません。

塗料は反応硬化を起こさずとも、いずれ乾きます。

しかしながら、乾燥後形成される塗膜の強度が低下する可能性もあるため、

カタログに記載された手順を守って施工しなければなりません。

有機と無機

有機塗料と無機塗料の違いは前者が人工的な物質が含まれているのに対し、

後者が自然物が含まれているという事です。

アクリル、ウレタン、シリコン、フッ素は合成樹脂なので有機塗料と言えます。

そもそも合成樹脂とはなんぞや?と思われるかもしれません。

「合成樹脂」とは人工的に作られた高分子体と説明されます。

では高分子とはなんぞやと言えば、「分子量が大きい分子」と説明されます。

余計わからなくなったのは私だけではないでしょう。

そこで、原子と分子についておさらいしてみます。

あらゆる物質は原子によってできています。

しかし、その原子は幾つか結びついて分子という単位で存在する事がほとんど。

つまり、物質を構成する最小単位は原子で、その原子自体が分子として存在していることから、

物質は分子単位でとらえる事がほとんどという事なのでしょう。

そのうち、100程度までの原子でできているものを「低分子」、

数千以上の原子でできているものを「高分子」と呼ぶそうです。

つまり、少ない原子でできているものを低分子、

かなりたくさんの原子でできているものを高分子と呼ぶわけです。

また、高分子は「ポリマー」と同義とされます。

まとめると、

有機塗料」とは人工的に作られた巨大な分子からなる物質であり、塗料である、という事になるでしょうか。

人工物、そして成分が巨大な分子なのだと云事です。

無機塗料」は鉱物などの無機物を配合した塗料です。

無機物は何といっても紫外線によって劣化しないので、

有機塗料に比べて耐久性に優れていると言われます。

外壁に粉が吹くような「チョーキング」は塗料に含まれる有機物が劣化する事で生じるため、

もし100%無機物の塗料ができたらきっと外壁工事の革命が起きる事でしょう。

現状としてはそうした技術は確立していないみたいなので、

有機物の中に無機物を配合するというのが精いっぱいの様です。。

言い換えれば無機塗料は無機物オンリーではなく、

あくまで有機物に無機物を配合したものです。

最後にここ数年「ラジカル塗料」が一気に普及しました。

正式にはラジカル制御型塗料と言うのですが、

「ラジカル」とは前述した有機物を劣化させる因子の事です。

それを制御する事で劣化しにくい塗料となっております。

詳しくは「コストパフォーマンスの高いラジカル塗料について」をご参照ください。

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