適用下地豊富!ファインパーフェクトトップ
2022/11/03
ファインパーフェクトトップの概要
カタログでは「ターペン可溶1液ラジカル制御形ハイブリッド高耐候性塗料」と銘打っています。
正直この一文にこの塗料のエッセンスがぎゅ~~っと濃縮されているので、単語で切り分けてご説明しましょう。
- ターペン可溶・・・塗料用シンナー(現場ではトシンと呼んでいます)で薄める事ができるという意味です。トシンはホームセンターなどでは「ペイントうすめ液」などとしても売られています。ターペン可溶は別の言い方をすれば「弱溶剤系」という事であり、水性系塗料との比較で頭に入れておくべき性質となります。尚、弱溶剤系があるという事は強溶剤系塗料もあるという事です。強溶剤は弱溶剤より溶解力が強く、匂いもきつくなります。そのため、一般住宅の塗り替えでは弱溶剤系塗料を用いるのが一般的です。
- 1液・・・カタログで明記された性能を発揮するために、単独で使用できるものです。これに対して例えば「主剤」と「硬化材」を定められた混合比率で混ぜ合わせて用いなければ性能を発揮できないものを2液と呼びます。1液なら誰でも簡単に用いる事ができるのに対して、2液についてはきちんと測量し、かつ十分に攪拌しないと不具合が生じる事があるため、どちらかと言えばプロ向きです。また、1液はきちんと保管しておけば(密閉性と温度)しばらくの間再使用できますが、2液の場合即日(ないし翌日までに)使い切らなければ、固まったり硬くなったりして使えないか、使いずらくなります。もちろんいい事ばかりではありません。一般的に2液の方が1液よりも耐久性に優れています。ただ、最近では1液塗料の性能が向上したため、それほど大きな違いがあるわけではありませんが・・・まぁ商品にもよるでしょうか。
- ラジカル制御形・・・塗膜劣化の原因となる「酸化チタン」発生を抑制するバリアー層を持ち、例え発生したとしても配合された「光安定剤」がこれを捕まえて塗膜を保護します。
- ハイブリッド・・・ラジカルバリヤーと光安定剤を組み合わせる事で効果を高めます。
- 高耐候性塗料・・・自然環境(日射・熱・雨)にどのくらい耐えられるかというのを耐候性と表現します。耐久性と似ておりますが、塗料を選ぶ上ではより注目すべき用語となります。四季が織りなす、乾湿の変化、気温の変化によって塗膜は徐々に劣化していきます。そうした変化への高い適応能力を有し、14~16年程度の耐用年数があるとされます。
ファインパーフェクトトップの特色
- 高いレベリング性と美しいつや
粘性調整によりレベリング性(均一に平らになる力)を向上させ、美しいつやが得られます。パーフェクトシリーズの下塗りとの組み合わせにより、さらに美しいつやになります。弱溶剤系塗料として当然持ちうる性質です。一般的に油性塗料は匂いがきついため外壁等の大きな面積で塗るのには適しておりませんが、塗料用シンナーで少しずつ薄め粘り気を調整すれば、刷毛による塗装で本当に美しく仕上げる事ができます。そして、水性塗料よりさらに艶が出るのが特徴です。 - 作業性
転写強化剤により下地への付着性(転写性)が強く、塗ったときの「グリップ感」「滑りにくさ」が得られます。粘性調整剤により肉厚感が得られ、「かぶり」が良くなります。 - 低汚染性
親水化技術により、雨だれ汚染に対してすぐれた効果を発揮します。 - 防藻・防かび機能
防藻・防かび機能で、いやな藻やかび菌の発生を抑制します。オプションで強力防かびを選択することも可能です。