横浜市マンション大規模修繕工事脆弱塗膜補修風景
2022/07/01
現在大規模修繕工事を行っている横浜市のマンションでは現在下地補修工事が行われています。
冒頭の写真は「脆弱塗膜補修」を行っている様子です。
脆弱塗膜補修は「脆弱部補修」あるいは「塗膜欠損補修」などとも呼ばれるもので、
脆弱(ぜいじゃく)になった塗膜を剥がし、凹みを埋め、肌合わせをする工事です。
詳しくは「下地補修~脆弱塗膜補修編~」をご覧いただけばと思います。
仕上げ工事の前に、躯体の不具合を解消し、下地を調整する「下地補修工事」の一つであり、
重要な工程となります。
上の写真は施工前、斫り作業、清掃作業の施工写真を連結したものです。
今回は緑のマーカーで丸く囲った箇所が塗膜脆弱部という事になります。
下地調査の際にどのようなマーキングを施すのかは決まっているようで決まっておらず、
要はそれぞれに判別できるよう規則性をもって、かつ記入者以外に誰にでも判別できるようにしておくことが求められます。
当初10円玉くらいの穴でしたが、カワスキで斫ってみると、まぁ剥がれる事剥がれる事。
当初の10倍、20倍くらいの範囲にまで広がってしまいました。
実は他のお部屋ではほぼ天井全域で剥がれ落ちてしまったほどでした。しかも3部屋も。
脆弱塗膜部のケレンは力加減に気を配らなければなりません。
活膜(かつまく)まで剥がしてしまわない程度に、
すっと剥がれ落ちるところと塗膜が接着し容易に剥がれない境までしっかりと落とします。
この後補修用モルタルで薄塗左官補修をし、肌合わせを行っていきます。
連日猛暑の中現場作業も大変しんどくなっております。
私も昨日は足場が立ち上がった面のバルコニー手摺養生を行って参りました。
空調服を使用しましたが、16時くらいには頭がくらくらし始めて、
ほんの少し作業が残ってしまいましたが、大事を取ってエアコンの聞いた現場事務所で休憩しました。
ほんと、過酷な環境の元作業をしてくれる職人さんたちに感謝です。
それとともに、くれぐれも無理をしないよう、体調に異変を感じたら涼しい場所で十分体を休め、塩分・水分を補給して下さい。
本日も一日ご安全に。