株式会社ブラッチ

刷毛(ハケ)について詳しく

お問い合わせはこちら

刷毛(ハケ)について詳しく

刷毛(ハケ)について詳しく

2022/05/11

刷毛(ハケ)の種類は実に多いのをご存知でしょうか。

形状、素材、用途によって分類され、さらにサイズによる規格までも存在するのです。

形状によっては「平刷毛」「寸胴刷毛」「筋交い」の三つ。

素材によっては「獣毛」「化学繊維」、用途別に「水性用」「油性用」「万能」と分類されます。

また、サイズは号数で表されます。

形状による分類

形状によって大きく3つに分類されます

  1. 平刷毛(ひらばけ)・・・平らな面を塗るのに用います。柄の部分が刷毛の部分と同じ太さになっています。柄の幅が刷毛と同じものを特に人形刷毛と呼びます。
  2. 寸胴刷毛(ずんどうばけ)・・・平刷毛に似てますが、刷毛の部分が柄より太くなっています。つまり、刷毛部分の厚みが増している分、より多量の塗料を含むことができ、平刷毛よりたくさん塗れるという事です。ダメ込みでは平刷毛とセットで持ち歩きます。
  3. 筋交い刷毛(すじかいばけ)・・・柄の部分が斜めになっている刷毛。仕上げに最も適した刷毛、熟練すれば線状対象の塗装では人影が映るほどの仕上がりとなる。柱と柱の間に入れる「筋交い」のように斜めになっている事から命名されたのではないかと思います。現場では単に「筋交い」と呼ばれ、見切り塗装する際は断然やりやすいのはこの刷毛。

素材による分類

  1. 馬毛・・・柔軟性・弾力性に優れている。黒っぽい毛。振り毛(たてがみ)、尾毛など部位により材質が異なり、用途分けされ、かつては広範に使われていました。一昔前は「刷毛はいいものを持て」と親方たちに言われたものです。
    刷毛壺(はけつぼ)に大切に保管し、使用後しっかり手入れをして、手に良く馴染んだ刷毛を使い続けた時代は終わりつつあるのでしょうか。
  2. 豚毛・・・馬毛よりも硬く腰のある毛質です。光沢がある。
  3. 山羊毛・・・柔らかい材質。部位によって用途分けされる。白系の毛。塗料の含みが良く、刷毛目がつきにくいため広く使われています。
  4. 化学繊維(化繊)・・・吸水性が低く、獣毛の刷毛と比べると塗料の含みが劣るのが一般的です。最近では、技術の進歩で化繊に獣毛のようなうねりを持たせたものや、塗料含みを良くした化繊刷毛も開発されています。水性塗料に良く見られる化学変化で硬化する塗料などは、アルカリに弱い獣毛の刷毛は適さないので化学繊維の刷毛を使用します。

用途による分類

  1. 水性用刷毛・・・水性塗料用の刷毛。ホームセンターや100円ショップで買うなら水性用か油性用かが重要でしょう。この分類を間違うと、全く使い物になりません。油性用の塗料を水性塗料につけると・・・ごわごわするなどほんとどうにもならんです。
  2. 油性用刷毛・・・油性・溶剤系塗料用の刷毛。まずは使用する塗料を確認。水性用刷毛で塗り物したら、仕上げがかなり心配です。
  3. 万能刷毛・・・水性、油性共に使える刷毛。オールラウンドに使え、さらに低額なのでちょっとした塗装作業に向いてます。低価格帯のものだと毛が抜けやすいので、仕様前に軽く引っ張って抜いておくとか工夫すると良いでしょう。長期使用には不向き。

サイズ

刷毛の大きさは「号」で表されます。

「号」はそのまま「分(ぶ)」に対応し、1号は1分(3.03mm)、2号は2分(6.06mm)、3号は3分(9.09mm)という具合になります。

ちなみに分は尺貫法(しゃっかんほう)と呼ばれる日本古来の単位で、中国から伝来し定着したものです。

1分は3.03mm、10分=1寸で30.3mm(3.03cm)です。

10寸=1尺で303mm(30.3cm)、6尺=1間で1818mm(1.818m)となります。

身の回りのほとんどがメートル法で表される中、日本の建物及び建築では未だに尺貫法が使われる事が多いのです。

刷毛のサイズを号数で表すのもその名残でしょう。

分→寸→尺までは10単位で切り替わりますが、尺→間で6となるのが面白いですよね。

建物の寸法を取る時、半間(909mm)という単位も割と出てきます。

実務では半間を900、1間を1800と省略して表す事が多いですね。

2間の3600は36(さぶろく)などと表現します。

ちなみに、脚立(キャタツ)のサイズを3尺や6尺などで表すのもこの流れです。

だいだい300(30cm)単位で高さが変わると考えればいいでしょう。

当店でご利用いただける電子決済のご案内

下記よりお選びいただけます。