防水工事とその種類
2022/04/23
防水工事は言葉の通り「水を防ぐ」ための工事と言って差し支えありません。
前回の記事で止水と防水のお話をしましたが、雨漏り自体を解消することは厳密な意味で防水工事の範疇を超えています。
ただ、雨漏りを解消したいという要望に沿う形で止水と防水を同時に行う事があります。
防水工事は建物の表面を防水材で覆う事で内部に水が浸入しないようにするのが目的です。
建物を保護し、快適な生活や資産価値を守るという側面を持っているのです。
防水の種類
防水にはそれぞれ特徴の異なる種類があります
やっほ~!今日のオイラはちょっと違うなりよ~!
きちんと予習してきたから「防水」はばっちのグ~~だっちゅぅの!
早速発表じゃなくて説明を始めるとするにゃ!
1.アスファルト防水・・・合成繊維不織布にアスファルトをコーティングしたルーフィングと呼ばれる材料を、施工箇所に貼り重ねる工事。①トーチ工法②常温(冷)工法③熱工法の三つがある。トーチ工法はリフォームの際に採用される事もありますが、火気を使用するので安全面に気を付けて作業する必要がある。
2.ウレタン防水・・・ウレタン塗膜防水とも言う。合成高分子系被膜を現場生成し防水層を形成する。下地の形状に対応しやすく、シームレス。主剤と硬化剤を混ぜ、反応硬化させるものが主流であったが、ここ最近は1液タイプのものも使われるようになった。大きく密着工法と通気緩衝工法がある。
3.FRP防水・・・硬質かつ軽量で継ぎ目のない防水層を形成する。バルコニーなどの小さな面積で用いられることが多い。
4.シート防水・・・シート状の既製品としての防水材を張るタイプ。塩ビ系、加硫ゴム系、エチレン酢酸ビニル樹脂系などがある。
耐用年数とコスト
それぞれの種類でどの程度の耐久性があるのでしょう
な、なんと。今回はワシの出番はなさそうじゃ。
それぞれの防水について簡潔にまとめられておりなかなかよかったぞ。
実は今回の記事を呼び水にしてそれぞれの防水工法について
さらに踏み込んで説明する予定なのじゃが、今回はヌシの発表説明でほぼ十分かの。
ま、それじゃと芸がないので最後に大体の耐用年数を書いておこう。
と言ってもアスファルト防水が15年以上と少し長めの耐久性を持つ以外、
あとのウレタン、シート、FRPは10年を目安に似たり寄ったりじゃな。
ただ一つ言えるのは、防水材そのものは紫外線に対する耐性が強くない事がほとんどのため、
一部を除いて10年前後放置してしまうと耐久年数は低下する。
ウレタン防水ならばトップコートというコーティングが施されておるのじゃが、
それを5年前後で一度塗り替えしないと期待された耐久性を発揮できない。
防水工事だと施工店その他が保証書を出してくれ事もあるが、
その条件として途中のメンテナンスを条件とする事もある。
トップコートだけなら費用はグッと安くなるから、長い目で見ると賢い選択と言えよう。