府中市にあるマンション修繕工事のお見積り
2022/03/30
府中市にあるマンションのお見積りをして参りました!
集合住宅の場合積算項目が多くなるため、一人だとキツイ場合があります。
築年数や規模にもよりますが、一人だと一日で現調が終わらない事もあるくらいです。
今回は急ぎお見積りをお出しする必要があったため、スタッフ3人で現調に行ってきました!
見積り項目
さて、今回のお見積り項目は以下の通りです。
1.共通仮設・・・共通仮設は工事を進めるうえで必要な設備を整えたり準備を行う事。大規模修繕工事なら、現場事務所、作業員詰所、
資材置場・倉庫、仮設トイレ、洗い場(シンク)などを用意し、電気を使えるようにします。
2.直接仮設・・・足場架設・解体とそれに伴う小運搬、養生、侵入防止対策、清掃の事。足場の代わりにゴンドラを用いる時はゴンドラ。
3.下地補修工事・・・調査(図落とし・増減)、クラック補修、欠損・爆裂補修、脆弱塗膜補修、浮き補修、タイル張替え工事
4.シーリング工事・・・躯体目地、建具廻りのシーリング工事
5.外壁等塗装工事・・・外壁・内壁・軒天等の塗装
6.鉄部塗装工事・・・鉄製の手摺や板金などの塗装と雨どい、隔て板他「外壁等塗装工事」以外の箇所の塗装
7.防水工事・・・屋上、ルーフバルコニー、バルコニー、廊下、階段等の防水工事。長尺シート張替え等も含む。
クラック箇所散見
各階の床には共通してクラックが散見されました
クラックは素地の劣化によって引き起こされる事が多いもの。
素地を保護する塗装その他のコーティングが防水機能を失い、水を吸い込む事が原因と考えられます。
廊下や階段のメンテナンスは側溝や巾木についてはウレタン防水、歩行する平場や階段の踏面(蹴込み・蹴上り)に長尺シートを張ります。
側溝・巾木防水は特に線防水と呼ばれm単位で積算します。
床の長尺シート張りは面なので基本㎡単価です。
考えられる項目としては、不陸調整(凹凸を緩和する)、下地補修、下地調整、長尺シート張り、端末シール。
このうち端末シールについてのみm単位、それ以外は㎡単位です。
さてここで下地補修と下地調整が紛らわしいですね。
下地補修は下地の不具合(クラックや欠け、穴など)を補修する事、
下地調整は仕上げ材となる長尺シートを滑らかに張れるように素地表面を整える事。密着性を高める効果があります。
次に端末シール。長尺シートは名称通りシート状の仕上げ材です。
専用ボンドで接着しても端部は剥がれたり、浮いたりしやすいため、専用シール材で埋めます。
天井のシミ
画像左側に天井のシミがあります。こうしたシミは雨漏りのサインかも!
天井にシミがあるような場合には私達リフォーム業者は雨漏りを疑います。
2階の天井なら3階、3階の天井なら4階の床や踊り場の仕上げ面に問題がある可能性を想定し、
真上あるいはその周辺に原因がなさそうなら少しやっかいかも・・などと考えを巡らせるのです。
水には色がありません。ですから、シミが出る時点で雨漏りの可能性は大。
水を吸い込み、成分が混じって変色する。それがシミの正体ですからね。
今ケースだと、踊り場手摺壁と床との境目の仕上げ材が剥がれ、そこから水が浸入したようでした。
各階共通でしたので、端部を特に重点的に処置する必要がありそうでしたね。