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西東京市一戸建て下地補修・外壁等塗装工事

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西東京市一戸建て下地補修・外壁等塗装工事

西東京市一戸建て下地補修・外壁等塗装工事

2020/07/09



西東京市の一戸建ての塗り替えをした際の工事の様子です。

壁に大きなクラック(ひび割れ)があり、Uカット工法による下地補修を行いました。

目次

西東京市下地補修、鉄部塗装、外壁塗装工事

西東京市の一戸建ての改修工事風景です。
外部補修工事はまずは施工の準備をします
●足場架設(飛散防止シート張り)
●高圧洗浄・ケレン
●養生(非塗装部分保護)

大変重要な「下地補修」という工程
●大きなひび割れではUカット工法
●深部に届け壁にカッター入れ
●清掃・そしてプライマー塗布
●シール材充填
●へら押え
●埋め戻し
●肌合わせ

外壁塗装
●下塗り
●中塗り
●上塗り

鉄部塗装
●錆止め塗装
●上塗り

足場架設・飛散防止シート張り

外壁塗装工事における最初の工程が足場架設です。
一口に足場と言っても、単管抱き足場、ビケ足場、ビティ足場など幾つかの種類があります。
かつては町のペンキ屋さんが単管を有し、クランプやジョイントという器具で自ら組むのが主流でしたが、
法改正等によって安全性を求められるようになると徐々に姿を消し、一戸建てでもビケ足場などが用いられるようになりました。

足場が組み上がると塗料などの飛散を防止するために、シートを張ります。

高圧洗浄

高圧洗浄機でこれから塗装する外壁や庇などを水洗いします。
かなりの水圧ですから手などに触れると裂傷を負うくらいです。
もちろん水圧の調整はできますが壁のコケや汚れを落とすためにはあまり水圧を落としすぎてはいけません。
ただ、時々施主さんに言われてしまうのが、洗浄した結果壁にムラが出てしまう事です。
これはあくまで塗装をするのに支障のある表面の付着物を落とす事であって、
壁の汚れを落とす事自体が目的ではないという事をご理解ください。
ですから、塗装工事の一工程としての壁洗いではそれほど神経質になる必要はありません。

また、高圧洗浄を行うと流れ落ちる汚水で窓が汚れる事があります。
そのため、洗浄中に窓などもざっと水洗いする事が一般的です。
その際ご注意頂きたいのが、窓の戸締りです。
カギを閉めておかないと、わずかに開いた隙間から室内に汚水が入り込んでしまいます。
さらに言えば、しっかりとカギを閉めても、建付けが悪いために目に見えにくい隙間が空いている事があって、
そこから室内に水が入ってしまう事もあります。

洗浄を行う際には、開口部付近にパソコンなどの電気機器や
濡れてしまうと価値のなくなる貴重品などを置かないようお気をつけください。
できれば窓の付近には物を置かず、タオルや雑巾などを敷いておけば、
万一の時も被害が少なくてすみます。
加えて障子などにシミが出てしまうなんて事もこれまでに何度か経験しています。
予めそうした事がありうるという事を、業者と施主さんとで情報共有をしておくことが大切です。

ケレン

表面の凹凸物や、メクレた塗膜などをカワスキやマジックロン(セラミック製の道具)、
けれん棒などで落とす作業を「ケレン」と呼びます。
鉄部では錆を落とす作業としての側面も持ち、
サビていないところでもペーパーを当てたりして表面に傷をつける事が大切です。

塗料はつるっとした面よりも凸凹した面の方が密着すると言う性質があります。
雨どいなどの塩ビパイプなどをケレンするのがまさにその例で、こうした工程を特に「目荒し」と呼びます。
塗装の各工程では密着を助けるために下塗りを入れますが、
表面に凹凸をつけた上で下塗りした方がさらに密着性能が上がるという事を覚えておいてください。

養生

窓のように塗料が付着してはいけない場所をビニール等で被う事を養生と呼びます。
また塗る素材や箇所によって異なる塗料を使う事になるのですが、
例えば外壁を先に塗って庇をその後に塗るような場合、次にいずれ塗り替えるにせよすぐには塗らない個所なども養生します。

養生は先ほど述べたような非塗装部分等の保護のために塗るだけでなく、
仕上げとして見栄えの良い直線を出すための役割もあります。
養生がくねくね曲がっているようでは仕上がりもイマイチ。
ビット綺麗な養生は職人の腕前を示す工程でもあります。

「下地補修」と言う名の重要な工程

下地補修ほど評価されにくい工程もありません。
仕上がってしまえば、いったい何がなされたのかは分からなくなりますからね。
下地補修は塗装に限らずタイル張替えや防水工事でもその前段階として行われます。

塗装ではクラック(ひび割れ)にたいして小さいものだと「擦り込み工法」、
大きければ「Uカット工法」によって補修を行い、
欠損(壁に穴が空いてる状態)や爆裂(錆びた鉄筋が膨張して膨らんだり穴が空いた状態)では
Kモル(エポキシ樹脂と特殊軽量骨材を配合した、軽量で高強度の特 殊エポキシ樹脂モルタル)で左官補修を行います。
爆裂補修では鉄筋のケレン及び防錆処置も忘れてはなりません。

タイルの貼り替えではタイルの浮きに対してエポキシ樹脂を注入したり(ピンを差し込むピン工法も)、
タイルの欠けやひび割れが見られれば貼り替え、
タイルを剥がした際躯体にクラックがあればUカット工法等による補修をします。

防水工事における下地補修は、不陸(水たまりができるような凹み)調整や表面の凹凸を埋める左官補修、
床の浮きに対する注入、クラックの大小に応じたシール補修等を行います。

では以下で今回行ったUカット工法による下地補修を様子をご覧ください。

大きなひび割れではUカット工法

ご覧のように大きなクラックは深さもそれなりのものがあります。
小さなクラックでは上から擦り付けるような「擦り込み工法」で十分ひび割れの隙間を埋められますが、
このように大きく深い場合、擦り込み工法では深部までシール材が充填されません。

それだと表面だけは閉じていても奥の方は隙間が空いたままで、施工後数年は大丈夫だとしても、いずれはまたパックリと割れて隙間ができてしまうでしょう。

深部に届け壁にカッター入れ

そこでクラックに沿って敢えて溝を作ります。
工程写真では「カッター入れ」などと表記される工程です。
こうして電動カッターで溝を掘れば深部までシール材を充填できるようになります。

清掃・そしてプライマー塗布

電動カッターで作った溝が「U字」の形をしているため、Uカット工法と呼ばれます。
カッター入れで生じた削りかすをラスターと呼ばれる大きな刷毛(はけ)で清掃し、
シール工事における下塗り材「プライマー」を塗布します。
プライマーはすぐ乾きますが、塗布した箇所は「濡れ色」に変色します。

シール材充填

上の写真をご覧いただくとシール材で溝全体を埋めているわけではない事に気づくでしょうか。
シール材はクラックの奥深くまで充填されれば十分です。
電動カッターで作り出した溝の部分は「Kモル」などの樹脂モルタルで埋めます。

へら押え

充填したシール材をヘラで押さえます。

埋め戻し

前述したように溝をKモルで左官補修します。
これを特に「埋め戻し」と呼びます。

肌合わせ

左官補修した箇所はのっぺりとしており、周囲と明らかに模様が違いますね。
外壁などは玉吹きやリシン吹きなどで凹凸をつける事が一般的です。
ここでは周囲の模様に近づけるようマスチックローラーを使ってパターンを付けます。
この工程を「肌合わせ」と呼びます。

外壁塗装

下地補修が終わると外壁塗装です。
外壁塗装では「下塗り、中塗り、上塗り」の三回塗りが基本となります。

下塗り

下地の状態に合わせて「シーラー」ないし「フィラー」のどちらかを使います。
どちらも外壁塗装における下塗り材ですが、シーラーは比較的下地の状態が良い場合に用います。
表面の粉などを固め、仕上げ材の密着を助けます。

フィラーは粘度のある(粘り気のある)塗材で、下地の劣化が進んでいるような時に用います。
密着性を高めるのに加えて、吸い込みを防止します。
各メーカー、各仕上げ塗料ごとに指定の下塗り材があるので、それを用います。

ダメ込み

外壁塗装は基本ローラー塗りです。
新築だと吹付けで塗装する事もありますが、飛散のリスクがありますから、塗り替えではほとんど用いられません。
この写真では軒天と壁では用いる塗料や色が違います。
軒天付近をローラーで塗ると軒天に壁用の塗料が着いてしまうため、刷毛を使います。
このように入り組んだ場所などローラーでは塗りにくい箇所を
刷毛で塗りこむことを「ダメ込み」と言います。

中塗り

ダメ込みが終わればローラーを使ってガンガン塗っていきます。
塗料には乾燥時間と言うものがあり、それはカタログにしっかりと書いてありますので、
その通りに塗り重ねていくことが大切です。

下塗りの乾燥時間が3時間以上とあれば、それ以上の時間が経ってから中塗りに進み、
中塗り材が4時間とあれば、当然4時間以上経ってから上塗りをします。

一戸建てだと人数的には2~3人くらいで現場に入ります。
やたらと大人数で入っても結局はこの乾燥時間で遊んじゃうからです。
職人を遊ばせないために乾燥時間を無視して進めれば本末転倒。
やはり程よい人数で作業するのが理にかなってるのです。

上塗り

中塗りと上塗りの塗料は同じものです。
つまり、下塗りの後の二回の工程は同じ塗料、同じ色を二回続けるという事になります。
上塗りの作業を見ていればこうしてわずかに色が変わっているのが分かりますが、
乾燥してしまうと本当に二回(下塗りを入れて三回)塗ったのかわからなくなってしまいます。

そこで、こうして施工写真を証拠として残したり、各工程ごとに施主さんに確認していただいて、
次の工程の時には「これから中塗りです」とか「今日は上塗りを行います」と言った報告をしつつ、
終了した工程についても確認していただきます。

では、施主さんが日中留守がちの場合はどうしたらよいのでしょう?
こうした場合には中塗りと上塗りで少し色を変えるという方法があります。
結局のところ工程写真を後でご確認いただいて、しっかり三回塗りを下かどうかをご確認いただくわけですが、
中塗りと上塗りとで色の違いがあれば、より分かりやすいという理由です。
もちろん、在宅されていれば直接色の違いで工程の進行具合をご確認いただけますしね。

鉄部塗装

塗装工事では鉄でできた建具や霧除け、格子などを鉄部塗装、
木でできた窓枠、格子、帯などを木部塗装と呼びます。

外壁塗装では10年前後の保証が出るのに対し、鉄部や木部では1~3年程度の保証しか出ないのが一般的です。
それは素材としての性質上その程度の期間しか保証できないからです。
一番大きいのは素材の伸縮です。
夏の暑い日差しで熱せられると鉄は膨張しますね。
冬の凍てつくような寒さでは収縮してしまいます。
壁も温度によって伸縮しますが、鉄の伸縮率にはかないません。
この伸縮率の差が、表面を覆う塗料の耐久性に影響するわけです。
ちなみに木材は空中の湿気による伸縮もします。
呼吸する素材と言われる木材は温度以上に湿気が塗料の耐久性を縮めてしまいます。

上の写真はカワスキを使ってケレンしている様子です。錆びた個所ではサンドペーパーなどを用いて錆を落とします。

錆止め塗装

錆止め(サビ止め)は鉄部塗装における下塗りです。
エポキシ樹脂のように絶縁性能を持ち、錆の発生を予防するとともに仕上げ塗料の密着を助けます。
時々誤解される方がいらっしゃいますが、サビ止めはあくまで錆の発生を予防するものであって、
サビてしまった箇所に塗ったからと言ってその部分を復活と言うか蘇生させるようなものではありません。

錆びて穴が空けば穴を塞ぐための処置を行わなければならず、
脆くなってしまえば強度が低下し、本来の役割を果たさなくなります。
また、下塗りとしての役割を持つ以上、サビてない個所でも当然対象全体に塗らなければ効果を発揮できません。

要は「これから錆びないよう、そして仕上げ塗料の密着性を高めるよう」に塗るわけですがから、
全体を塗らないと意味がないのです。

中塗り

鉄部の仕上げ材としてはウレタン塗料が一般的です。
1液性と2液性とがあり、1液性は程度塗料用シンナーで希釈して粘度を調節しそのまま使用できます。
2液性のものは主材と硬化剤を定められた分量に基づいて混ぜて使用します。

上塗り

最後に上塗りをかけて作業完了。
鉄部塗装は前述したように耐久年数が短いため、次回外壁塗装をするまで放置するとどうしても劣化が進んでしまいます。
理想を言えば、概ね10年間と言う外壁塗装の周期の間に2回程度鉄部と木部の塗装を行った方が良いです。

ただ、費用もかかる事ですし、施主さんとしても億劫だなと感じてしまう事が多いのでしょうね。
中々鉄部や木部塗装だけをご依頼される方は少ないのが実情です。

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