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三密を避けるための屋内換気術

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三密を避けるための屋内換気術

三密を避けるための屋内換気術

2020/07/05

新型コロナ対策として三密を避ける

世界で新型コロナが蔓延し、世界各地で夥(おびただ)しいほどの被害が生じています。
そのためコロナ後の世界は私たちの日常生活に大きな変化をもたらすだろうと言われています。

有効なワクチンが未だ供給されていない2020年7月初旬現在。
いかにして新型コロナから身を守るか、感染を防ぐかが喫緊の課題となっております。

三密を避け感染のリスクを下げるために私たちにできる事はなんでしょう?
換気について解説します。

 

目次

三密を避けるために知っておきたいあれやこれや

衛生的な室内環境を確保するために普段私たちはどのような事を心がければよいのでしょう。
室内換気について知っておきたい事は以下の三つです。

1、目には見えないだけで室内にはたくさんの汚染物質がある
2、自然通風と温度差を利用する自然換気
3、換気扇などの機器を用いる機械換気

目には見えないだけで室内には実はこんなにもたくさんの汚染物質が!

ウイルス

普段何気なく吸っている空気には、見えないだけで、実は様々な汚染物質が含まれています。
二酸化炭素、一酸化炭素、揮発性有機化合物(VOC)、ホルムアルデヒド、アレルゲン、
そしてカビ菌や細菌、ウイルスなどです。

「二酸化炭素」はそれ自体直接的に人体に悪影響を及ぼすものではありませんが、
その濃度は室内空気質の汚染を評価する上で指標として用いられます。
室内の汚染濃度を許容濃度以下に保つために必要な最小の換気量を「必要換気量」と呼び、
二酸化炭素発生量が多いほどこの必要換気量は多いとされます。

「一酸化炭素」は不完全燃焼を起こした際に発生します。
吸入すると一酸化炭素中毒を起こす事があり、死に至る事もあります。
ちなみに、たばこの煙にも1%から3%ほどこの一酸化炭素が含まれています。

揮発性有機化合物(VOC)はトルエン、キシレン、酢酸エチルのような揮発性を有し、
大気中で気体状となる有機化合物の総称です。
健康被害を引き起こす可能性があるものとして知られています。

「ホルムアルデヒド」はシックハウス症候群の原因となる代表的な化学物質です。
ホルムアルデヒドを含む建築材料は規格によって使用する面積が制限され、
さらに機械換気の設置が義務づけられています。

「アレルゲン」はアレルギーの原因となる物質の事を言います。
花粉・ダニ・動物の毛など吸入性のものや、蕎麦(そば)・鶏卵・牛乳など食物性のもの、
うるし・ゴム・金属など接触性のものなどがあります。

「細菌」や「ウイルス」もまた空気中に漂っています。
仮に周囲に新型コロナの感染者がいたとしたら一定時間同じ空間に滞在すれば誰にでも感染のリスクが生じます。

自然通風と温度差を利用する自然換気

自然通風

自然換気は風圧力や室内外の温度差を利用するもので、パッシブ換気とも呼ばれます。
動力を用いないため省エネルギーであるものの、常に一定流量を確保することはできません。

「風力換気」は自然の風を利用し、2か所設けた開口部の風圧差で換気を行います。
空気の流入する風上が※正圧、排出される風下が※負圧となり、換気量は開口部(窓や扉など)面積と風速に比例します。

※正圧とは気圧が高い状態、逆に負圧は気圧が低い状態となり、室内が正圧だと空気が入りにくい状態、
負圧だと空気が入り込みやすく、中の空気を外の空気と入れ替えるのに適しています。

「重力換気」は開口部をそれぞれ高低差をつけて設ける事で、暖かい空気が上昇し、
冷たい空気が下降するという性質を利用して換気を行います。
高低差や温度差が大きいほど換気量が増えます。
換気量は高低差と温度差の積の平方根にほぼ比例する。

換気扇などの機器を用いる機械換気

換気

機械換気は換気扇や送風機を使用して換気を行うもので、「強制換気」や「動力換気」とも呼ばれます。
給気や排気の仕方によって以下の三つの方式があります。

第一種機械換気
給気・排気とも送風機等の機械を使用して行うものです。
空気の流れを制御しやすく戸建・集合住宅ともに適しています。
給気と排気を一か所で行い、ダクトを伸ばして各部屋の換気をする「集中型」と、
給気と排気を別々の場所で行う「分散型」の二タイプがあります。
室内の圧力を一定に保つためには、給気量と排気量を等しくする必要があります。
室内は給気が多いと正圧となり外部から室内に空気が入り込みにくくなり、
排気が多いと逆に負圧となり空気が入り込みやすくなります。

第二種機械換気
給気を機械で行い、通気口から自然排気される方式です。
室内が正圧となり、手術室・クリーンルーム・ボイラー室など汚染空気の流入を防止する必要のある場所で用いられます。
建物の気密性能によっては、室内の湿気が壁内へ侵入する恐れがあり、内部結露が起こる可能性が高まります。

第三種機械換気
排気を機械で行い、給気は通気口より自然に行います。
室内が負圧になるため、厨房・便所・廃棄物処理室などの臭気の発生する場所など、
内部から外部へと空気を排出したい部屋で用います。
湿気が壁内に侵入しにくく、低コストであるため一般的な住宅では第三種機械換気が用いられる事が多い。

三密を避けるため必要な事

新型コロナウイルスの脅威から身を守るために、「三密」を避ける行動が求められています。

三密とは以下の三つの状態を指します

1、密閉
2、密集
3、密接

密閉を避ける

密閉した屋内ではまず換気

密閉とは窓がなかったり換気ができなかったりする場所や状態の事。
通風を確保するため二か所以上の窓を開けたり、換気扇等を併用して風の流れを確保するよう心がけます。
エアコンはタイプによっては空気の入れ替えを行わないため(家庭用など)注意してください。
換気回数は1時間に2回以上との指針も出ています。
会議やミーティングで一堂が会する時にはまず窓開けを習慣にしましょう。
また、公共交通機関などに乗り込んだら各自窓開けにご協力を!

密集を避ける

密集とは大勢が集まる事を言います。
ここではソーシャルディスタンス(社会的距離)を保つことを心がけます。
厚労省の冊子では2m以上の距離をとるよう推奨されており、
概ね両手を広げた距離以上を目安とします。

どうしても密集してしまいがちな場所ならば、やはり通風確保、こまめな換気によって
目には見えないウイルスの濃度を下げる工夫が求められます。

密接を避ける

密接とは不特定多数の人が接触するおそれが高い場所や状況の事。
場所などに関わらず、どんな場面でも生じ得ます。
まずはお互いの飛沫が届くような近接した状況での会話や発声を避けましょう。
エレベーターなどが混みあっているような場合には会話やスマフォでの通話を避け、
時間に余裕があれば一本見合わせるのも手です。
また、不要不急の外出はできるだけ避け、
どうしても外出しなければならない時はマスクを着用して出かけましょう。

三密についてこうして検証してみると、室内環境をより衛生的に保つためには、
換気が重要だと改めて思いますね。
今般のような新型コロナウィルスによる脅威から少しでも身を守るために、併せてカビやダニなどの発生も、
換気によって低減させる事ができます。

この機会にご自宅の通風や換気について考えてみてはいかがでしょうか。

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