横浜市マンション大規模修繕工事タイル張り
2022/07/05
横浜市で只今行われている大規模修繕工事では下地補修工事が行われています。
写真はタイルの目地埋めをしている工程写真です。
タイル面の下地補修は大きく「浮き補修」と「貼替え」に分かれます。
まず最初に行われる下地調査で、目視によりタイルのクラックや欠損(欠け)を探し、
先端が球体になっている打診棒と呼ばれる検査具でタイル上を転がしたり叩いたりして異常音を聞き分けマーキングをします。
先日記事にした「打診棒と打診ハンマーを使って下地調査!」をご覧いただくと、下地調査や打診棒についてわかりやすいです。
タイルがひび割れたり、破損しているもの、そして「浮き」のうち「陶片浮き」と呼ばれるタイルのみが剥離した状態のものについては貼替えで補修し、
接着モルタル事浮いた箇所は接着液を注入することで落下しないようにします。補修の形態から注入工事と呼ばれるものです。
注入工事ではピンを差し込みより強固に接着させる事も多く、これはピンニング工法と呼ばれます。
ただし、浮きが広範囲に及ぶ場合には注入ではなく貼替えによる補修とするのが一般的です。
さて、タイルの張り替え工事ですが、以下のような工程となります。
- カッター入れ
- タイル斫り(たいるはつり)
- 下地調整(清掃、目荒し)
- タイル張り付け
- 目地埋め
- タイル拭き
不具合があるとは言え、タイルを剥がすのは簡単ではありません。
まずは電動カッターで目地に切り込みを入れます。
次に電動工具やノミなどを使ってタイルの接着面に力を加えタイルを剥がします。
その後躯体に残るモルタルを綺麗に落とし、清掃を行います。
この際躯体がつるっとしていると接着力が弱くなるため、サンダーなどで表面を目荒しします。
目荒しと言うのは塗装工事でも用いられる建築用語で、のっぺりとした施工面に敢えて細かい凹凸をつける事です。
これにより接着力が増すという効果が出ます。
そして張り付けモルタルなどを用いてタイルを張り付けます。
その後乾燥時間をおいてタイルが固定された後目地埋めを行い最後にスポンジ等を用いてタイル表面に付着した目地材を拭き取ります。
冒頭の写真がちょうど目地埋めをしている様子でした。
猛暑が続き、熱中症の危険がある中の作業は本当に大変です。
作業員の皆さん本日もくれぐれも体調管理を徹底しながら作業を進めてください。
本日も一日ご安全に!