マンション大規模修繕工事~爆裂補修途中経過~
2022/05/28
マンション大規模修繕工事は数カ月にも及びます。
仮設工事を皮切りに、下地調査・補修、シーリング工事、塗装工事、防水工事と順次行っていきます。
計画的、効率的に工事していかないと工期に間に合いません。
足場がかかると速やかに下地調査・補修とシーリング工事を進め、
それらが終わった所から塗装工事、防水工事を追っかけて行きます。
6月初旬に着工したこちらの現場では最初の週で1面の足場が架け終わり、
間もなく次の面も終わろうとしています。
既に架け終わった面及び共用部では既に下地補修・シーリング工事が始まっています。
上記二つの工種が終わらないと塗装工事ができず、塗装工事が終わらないと防水工事には進めません。
しかしながら、共用部に関してはこの限りではありません。
限られた期間内で全工種を終わらせるためには「できるところから作業する」事も大切。
廊下内のPS(パイプスペース)、端子盤、消火栓ボックスといった鉄部塗装をするのも一つの手です。
ケレン・清掃、錆止め、中塗りまで進めておきます。
中途半端に錆止めまでで終わらせたり、上塗りまで全て仕上げてしまってはいけません。
錆止めの状態で長期間放置してはいけないのと、天井や壁の塗装が終わってから上塗りをするのがセオリーだからです。
壁に大きな穴が空いていますね。
これは「爆裂補修」の途中経過です。
下地調査で見つけた不良個所を振動ドリルなどをつかって「斫った(はつった)」直後の様子です。
鉄筋が錆び体積が増えたため、周囲を盛り上げてしまっていたのです。
この後、鉄筋のサビ落としをして、防錆プライマーを塗り、補修用モルタルで埋め戻します。
「錆の力恐るべし」そう思いませんか?
目に見えない壁内部で劣化が進み、サビてしまうとこうなってしまうという事を知っておいてくださいね!
爆裂補修について知りたいなぁと言う方は「下地補修~爆裂補修編~」でご確認ください。