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ケレンとは何?どのようにして行うの?

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ケレンとは何?どのようにして行うの?

ケレンとは何?どのようにして行うの?

2022/05/09

ケレン作業は主に塗装工事において行われる作業です。

防水工事などでも行われますが、本記事では塗装におけるケレンを中心にご説明します。

この作業ではごみが発生するため、清掃とセットで行われることが多いです。

先端の尖った金属製の道具やワイヤーブラシ、電動工具などによって、

施工対象となる下地を滑らかに整えるために削る、打撃、摩擦等を施します。

下地を整え、塗装による効果を発揮するため、あるいは美しく仕上げるために重要な工程となります。

現場で一番使われる道具と言えば恐らくカワスキでしょう。

職人は作業中腰袋を身に着けており、その中に必ずと言っていいほど入っているものです。

木部・鉄部等のケレンだけでなく、塗料のふたを開けたり、缶をたたむ際に缶切りのように使ったりします。

ケレンという作業に限って言えば「マジックロン」もまた使用頻度の高いものです。

ちょうどたわしと金たわしの中間みたいなもので、適度な硬さでケレンに重宝されます。

ケレンはその程度や内容によって1種~4種に分類されます。

ちなみに一般住宅では3種あるいは4種ケレンが行われます。

1種ケレン

ブラスト法により、黒皮、赤さび、旧塗膜を完全に除去し、地金(金属面)を露出させる。ブラスト法は、研磨材を素材表面に吹き付け、または投げつけて研磨する方法で、圧縮エアで研磨材を吹き付ける乾式法と研磨材を含む液体を用いる湿式法がある。

2種ケレン

ディスクサンダー、ワイヤホイル、カップワイヤブラシなどの動力工具とワイヤーブラシなどの手工具との併用で、赤さび・旧塗膜を除去し、鋼面を露出させるが、完全な除去は難しいです。

3種ケレン

活膜は残すが、それ以外の不良部(さび、割れ、膨れ)は除去する。

錆びの発生している面積が15~30%A、5~15%B、5%Cと分類されます。

活膜とは素地に対する付着性を保ち、保護膜として機能する塗膜のこと。

4種ケレン

塗膜異常面が5%以下、粉化物やその他汚れを除去し、活膜を残す。

目荒し

上記4種類のケレンの違いはわかりましたでしょうか?1種だと音や作業中の危険を伴うため、一般住宅では行いません。

2種についても、機械類を用いてかなり徹底的にケレンを行うので、こちらについても一般住宅ではほとんど見られないです。

ケレンに要する費用も相当なものですしね。

3種、4種では活膜を残すとありますが、活膜部に何もしないわけではありません。

ケレンにはもう一つ大切な役割があります。

下地に細かい傷をつけ、わざと表面に凹凸をつけるのです。

これを「目荒し」と呼びますが、こうする事で塗料の接着力が増します。

試しに表面がつるっとしたビニールや下敷きなどに塗料を付着させてみて下さい。

塗料の種類にもよるので、できれば水性塗料で試してください。

乾燥後めくってみると、あっさり取れる事でしょう(薄塗りだとちぎれちゃいますので、ほどよい厚みは必要。)

表面が凸凹したものにも同じように塗ってみましょう。

すると、めくり取るのに苦労するはずです。

塗料の付着力を高めるために下塗りを塗りますが、

さらに高めるための工夫なのです。

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